以前にも「ウォーキングベースでクロマチックを使う方法」をご紹介しましたが、今回はそれとはまた少し違う、弦楽器ならではの「開放弦」を軸にしてクロマチックを使う方法をご紹介します。
タイトルにもある通り「逃げ道の手段」として開放弦を使用するのが目的で、ウォーキングラインのより発展的な構築を目指すものではありません。つまりは困ったときにだけ役立てる手法です。
しかし、そんな開放弦にもデメリットがあり、それは「音程が常に一定」であることです。
コードが2拍で切り替わる小節に関しては「細かいコード進行をウォーキングベースで弾く方法」でご紹介した「コード進行の簡略化」を行い、ベースパートのみを1コードとして捉えています。
そして肝心のウォーキングラインですが、各小節の2拍目のみが「開放弦」になっています。
各小節はこのようなパターンで構築されています。
■1拍目:現在の小節のルート音
■2拍目:次の小節のルート音と同じ弦の開放弦
■3拍目:次の小節のルート音から2フレット隣の音
■4拍目:次の小節のルート音から1フレット隣の音
1拍目のルート音を弾き終えた瞬間に、頭の中は「次の小節のルート音」を意識しています。2拍目で「開放弦」を使って心に余裕を作り、3-4拍目で次の小節のルート音の「2フレット上or下」からクロマチックでつないでいます。つまり充分な時間のなかでルート音の意識だけに集中できます。
また開放弦を弾いている間は左手が自由になるので、ローポジションからハイポジション、またはハイポジションからローポジションへと、ワープして運指ができるメリットもあります。
因みに開放弦は「次の小節のルート音と同じ弦」としましたが「現在の小節のルート音と同じ弦」でも構いません。しかし、その場合は「次の小節のルート音」への意識が遅れることになります。
タイトルにもある通り「逃げ道の手段」として開放弦を使用するのが目的で、ウォーキングラインのより発展的な構築を目指すものではありません。つまりは困ったときにだけ役立てる手法です。
🐢いつでも弾ける「開放弦」
左手の運指ポジションに関わらず、いつでも瞬時に弾けるのが「開放弦」です。ラインを弾いていくうちにハイポジションの方まで不本意に移動してしまい、収拾がつかなくなった時などに開放弦を使用すれば、ローポジションの方への「仕切り直し」がいつでも簡単に行えます。しかし、そんな開放弦にもデメリットがあり、それは「音程が常に一定」であることです。
🐢ルートを弾いたら「即逃げる」
こちらの音源はメジャーブルースKey=C(=Am)の12小節です。
コードが2拍で切り替わる小節に関しては「細かいコード進行をウォーキングベースで弾く方法」でご紹介した「コード進行の簡略化」を行い、ベースパートのみを1コードとして捉えています。
そして肝心のウォーキングラインですが、各小節の2拍目のみが「開放弦」になっています。
意識は常に「次の小節」
こちらは先程のウォーキングラインの1-4小節目の部分です。各小節はこのようなパターンで構築されています。
■1拍目:現在の小節のルート音
■2拍目:次の小節のルート音と同じ弦の開放弦
■3拍目:次の小節のルート音から2フレット隣の音
■4拍目:次の小節のルート音から1フレット隣の音
1拍目のルート音を弾き終えた瞬間に、頭の中は「次の小節のルート音」を意識しています。2拍目で「開放弦」を使って心に余裕を作り、3-4拍目で次の小節のルート音の「2フレット上or下」からクロマチックでつないでいます。つまり充分な時間のなかでルート音の意識だけに集中できます。
また開放弦を弾いている間は左手が自由になるので、ローポジションからハイポジション、またはハイポジションからローポジションへと、ワープして運指ができるメリットもあります。
因みに開放弦は「次の小節のルート音と同じ弦」としましたが「現在の小節のルート音と同じ弦」でも構いません。しかし、その場合は「次の小節のルート音」への意識が遅れることになります。
違うKeyでも試してみる
こちらの音源はメジャーブルースKey=D(=Bm)の12小節です。先程のCメジャーブルースと同じベースラインを、全音分である「2フレット上」に移動させただけのラインです。しかし、開放弦は移動ができないので「先程と同じ音程」になっています。
つまり他のKeyに移調する際にも同じ現象が起きるわけで、そのKeyによっては音程的に厳しい場面もあります。この避けられない「開放弦の宿命」と向き合うには、一体どのようにすべきなのか。
🐢移調における「開放弦の音程」
冒頭でもお伝えした通り、開放弦には「音程が常に一定」であるデメリットがあります。最初のCメジャーブルースでも、コードF7にて4弦の開放弦「E音」をやむを得ず使用しています。これがKey=C(=Am)から遠くなればなる程に、開放弦の音程がコードに合わなくなっていきます。因みに「遠くなる」とは、Keyの調号に#や♭の数が増えていくことです。
こればかりは解決策がなく、選択肢は「開放弦の使用を避ける」か「合わなくても無理やり使う」の2択になります。後者の「無理やり使う」を選択する場合には、以下のような手法もあります。
以前にマーカス・ミラーがインタビューの中で ”スラップ奏法中にKeyが何であろうと1弦の開放弦をアクセントに使用する” と答えていましたが、それに近い解釈で開放弦をパーカッシブに使用してしまいます。その明らかに異なる音色を出すことにより、音程のギャップを誤魔化すわけです。
🐢マイナスワン(カラオケ)
Cメジャーブルース
Dメジャーブルース
🐢最後に
今回は、ウォーキングベースで使う「逃げ道の手段としての開放弦」をご紹介しました。気持ちに余裕を持てる「逃げ道」を、困ったときに役立ててください。
ジャズは「自由な音楽」なので、こんなのもアリ(🐜)じゃないですかね(❗❓)
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