前回はコード進行の全体を1つのダイアトニックKeyと見なして、ルート音だけを意識しながら単体のスケールのみで弾く手法でしたが、今回はその逆でダイアトニックKeyを"意識しない"手法です。
つまり各コードを1つずつ意識してラインを構築するわけですが、それらの各コードをブルースやファンクなどでお馴染みの「ブルーノートペンタトニック」だけを使用してフレージングします。
今回のポイントになるのは「マイナー7th」と「ドミナント7th」を一括りにして扱うことです。
「Aマイナーペンタトニック」の構成音に「♮3rd/C#音」と「♭5th/Eb音」をブルーノート(※)として加えたもので、これら2つのノートが存在することにより「半音の音使い」が可能になります。
その半音の中でも、特に「♭3rd/C音 +♮3rd/C#音」と「♭5th/Eb音 + P5th/E音」の両組み合せにおいては、これぞまさに「ブルーノート」といえる独特な雰囲気を演出することができます。
※厳密には、指板表における「C#音/♮3rd」ではなく「C音/♭3rd」の方をブルーノートと呼びます。
つまり各コードを1つずつ意識してラインを構築するわけですが、それらの各コードをブルースやファンクなどでお馴染みの「ブルーノートペンタトニック」だけを使用してフレージングします。
今回のポイントになるのは「マイナー7th」と「ドミナント7th」を一括りにして扱うことです。
🐢ブルーノートペンタトニック
こちらの指板表は「A音」をルートとした「ブルーノートペンタトニックスケール」です。「Aマイナーペンタトニック」の構成音に「♮3rd/C#音」と「♭5th/Eb音」をブルーノート(※)として加えたもので、これら2つのノートが存在することにより「半音の音使い」が可能になります。
その半音の中でも、特に「♭3rd/C音 +♮3rd/C#音」と「♭5th/Eb音 + P5th/E音」の両組み合せにおいては、これぞまさに「ブルーノート」といえる独特な雰囲気を演出することができます。
※厳密には、指板表における「C#音/♮3rd」ではなく「C音/♭3rd」の方をブルーノートと呼びます。
🐢ベーシストから見た「コードタイプ」
こちらの音源は「Key=Am」でのファンクベースラインです。コードが合計で5つ登場しますが、ベースラインはそれらの各コードネームのルート音から始まる「ブルーノートペンタトニックスケール」を、各々のコードで1つずつ使用しています。
つまりコードタイプが「マイナー7th」でも「ドミナント7th(9th)」でも、ベースパートはそれらの区別をせずに一括りに捉えて、まるで同じコードタイプであるかのように扱っています。
この状況はある意味でいえば、各コード毎に「転調している」とも解釈できますが、ギタリストらがソロを弾く際には、全体を「Aブルーノートペンタ」の一発だけで弾き切ることができます。
何とも不思議な現象ですが、楽曲としては「転調していない」と捉えて扱うことになります。
「♭3rd +♮3rd」と「♭5th + P5th」
実はこのベースラインは少しワザとらしい構成になっていて、1-2小節目が「♭5th + P5th」の組み合せを、3-4小節目が「♭3rd +♮3rd」の組み合せを、半ば強引に使用したラインになっています。注目すべきは後半の「♭3rd +♮3rd」を使用したラインの方で、コードタイプが「マイナー7th」でも「ドミナント7th(9th)」でも、各々で「ブルーノートペンタ」が機能することを確認できます。
🐢5つのコードに対して3つのスケール
こちらの音源も「Key=Am」のベースラインですが、先程とはコード進行が少し異なっています。先程と同じくコードは合計で5つ登場しますが、コードタイプが異なりながらも同じルートを持つコードが2組(Dm9&D9/Am7&A7)に存在します。お伝えした通りベースパートはそれらを区別せずに一括りに扱うわけなので、ここでは3つの「ブルーノートペンタ」だけで済むことになります。
そしてフレージングに関しては、こちらでも1-2小節目で「♭5th + P5th」の組合せを、3-4小節目で「♭3rd +♮3rd」の組合せを、やはり多少強引に使用したラインになっています。
🐢もっと「自由」にブルーノートペンタを使う
先程までにご紹介した2つの音源は「♭3rd +♮3rd」と「♭5th + P5th」をワザとらしく使用していましたが、ここでは「ブルーノートペンタ」の構成音をフル活用したラインを2つご紹介します。
F7-E7~のライン
各コードネームのルート音からの「ブルーノートペンタトニック」のみで構成されています。
Dm9-G7~のライン
こちらも同じく各ルート音からの「ブルーノートペンタ」のみで、ここでは3つで済んでいます。
🐢マインスワン(カラオケ)
F7-E7~のコード進行(16小節)
Dm9-G7~のコード進行(16小節)
🐢最後に
今回は「各コードをブルーノートペンタだけで弾くファンクベース」をご紹介しました。要は「マイナー7thコード」と「ドミナント7thコード」を区別せずに弾けるわけで、我々怠け者にとっては、とてもピッタリな手法であるわけです。
ファンクは「熱い音楽」なので、こんなのもアリ(🐜)ですよね(❗❓)
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