ウォーキングラインの組み立ては、コードトーンを中心にスケールノートやクロマチックノートを織り交ぜて構築するのが基本ですが、ブルースなどの場合には「ブルーノート」も活用できます。
そして、そのブルーノートの活用法の1つとして、ソロに用いる「ブルーノートペンタトニック」をウォーキングラインで使用することにより、演奏の手間を省いて “ サボる ” ことができます。
そんな今回のテーマにおけるキーワードは「2小節区切りの法則」です。
この「ブルーノートペンタ」や、これに9thや13thも追加した「ブルーノートスケール」などは、ドリアンとミクソリディアンの2つの要素を含むため、~m7/~7/~7sus4などでの使用に最適です。
本来ならば非コードトーンである “~m7に対しての♮3rd” や “~7に対しての♭3rd” は、双方ともに結果として「~7(#9)」と同じ響きになるため、よりブルースらしい雰囲気を演出できるわけです。
※厳密には、指板表における「E音=♮3rd」ではなく「Eb音=♭3rd」の方をブルーノートと呼びます。
~m7と~7に対して、そのコードのルートから始まる「ブルーノートペンタ」を使用していますが、その “ 例外 ” もいくつかあって、コード進行を無視して弾いている部分が数か所にあります。
ベース譜各段の後半2小節の部分が、コードが何であれ「Cブルーノートペンタ」だけで強行突破的に弾かれているのです。(3-4小節目/7-8小節目/11-12小節目)
逆にベース譜各段の前半2小節の部分は、各コードに対して「ルートからのブルーノートペンタ」を律儀に弾いています。(1-2小節目/5-6小節目/9-10小節目)
つまりこの手法のマインドとしては、2小節の区切りで「バッキング」と「ベースソロ」を交互に繰り返して弾いている形に近いといえます。
そして、そのブルーノートの活用法の1つとして、ソロに用いる「ブルーノートペンタトニック」をウォーキングラインで使用することにより、演奏の手間を省いて “ サボる ” ことができます。
そんな今回のテーマにおけるキーワードは「2小節区切りの法則」です。
🐢ブルーノートペンタが使用できるコードタイプ
こちらの指板表は、Cマイナーペンタトニックに「ブルーノート(※)」を加えたものです。この「ブルーノートペンタ」や、これに9thや13thも追加した「ブルーノートスケール」などは、ドリアンとミクソリディアンの2つの要素を含むため、~m7/~7/~7sus4などでの使用に最適です。
本来ならば非コードトーンである “~m7に対しての♮3rd” や “~7に対しての♭3rd” は、双方ともに結果として「~7(#9)」と同じ響きになるため、よりブルースらしい雰囲気を演出できるわけです。
※厳密には、指板表における「E音=♮3rd」ではなく「Eb音=♭3rd」の方をブルーノートと呼びます。
🐢ブルーノートペンタをマイナーブルースで使う
こちらの音源はマイナーブルースKey=Cm(=Eb)の12小節です。
~m7と~7に対して、そのコードのルートから始まる「ブルーノートペンタ」を使用していますが、その “ 例外 ” もいくつかあって、コード進行を無視して弾いている部分が数か所にあります。
「2小節区切り」の法則
先程のCマイナーブルースの12小節は、実は「ある法則」で弾かれています。ベース譜各段の後半2小節の部分が、コードが何であれ「Cブルーノートペンタ」だけで強行突破的に弾かれているのです。(3-4小節目/7-8小節目/11-12小節目)
逆にベース譜各段の前半2小節の部分は、各コードに対して「ルートからのブルーノートペンタ」を律儀に弾いています。(1-2小節目/5-6小節目/9-10小節目)
ウォーキングでありながら「ソロっぽい」
ウォーキングベースはバッキングパートなので、それっぽく4分音符を基本に弾いてはいますが、ベース譜各段の後半2小節の部分は、あたかもソロかのようにコード進行を “ 無視 ” しています。つまりこの手法のマインドとしては、2小節の区切りで「バッキング」と「ベースソロ」を交互に繰り返して弾いている形に近いといえます。
🐢ブルーノートペンタをメジャーブルースで使う
こちらの音源はメジャーブルースKey=C(=Am)の12小節です。一部分を除いて先程のCマイナーブルースのベースラインを、そっくりそのままCメジャーブルースに移植しました。9小節目のDm7のみが、先程の9小節目のAb7とフレーズが異なっています。
各段の前半2小節の部分にあるC7とF7は、先程のCマイナーブルースのCm7とFm7と同じルートの「ブルーノートペンタ」が使用可能であり、もちろんG7の箇所も同じフレーズが使用可能です。
そして各段の後半2小節の部分は、先程のCマイナーブルース同じく「Cブルーノートペンタ」のみを使用することによって、複雑なコード進行に対応する手間を完全に “ サボって ” おります。
🐢「2小節区切りの法則」のポイント
バッキングを半分 “ サボる ” ことができるこの手法のポイントは、各段の前半2小節部分をしっかりと手を抜かずに仕事することです。そもそも楽曲は基本として “ 4小節ずつ ” を節目としています。その節目のスタート地点は1小節目/5小節目/9小節目などが該当して、そこの頭から2小節間だけをしっかりと仕事していれば、後半の2小節間をサボっていても “ バレにくい ” 傾向があります。
社会人の悪い知恵みたいなものです。
🐢マイナスワン(カラオケ)
Cマイナーブルース
Cメジャーブルース
🐢最後に
今回は「ブルーノートペンタで “ サボる ” ブルースのウォーキングベース」をご紹介しました。
手を抜けるところは手を抜いて、いざという時に頑張れるようにしておくのが社会人なのです。
ジャズは「自由な音楽」なので、こんなのもアリ(🐜)じゃないですかね(❗❓)
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